明月院は、神奈川県鎌倉市にある臨済宗建長寺派の寺院。山号を福源山と称する。本尊は聖観音、開基(創立者)は上杉憲方、開山(初代住職)は密室守厳(みっしつしゅごん)であります。明月院は、もとは禅興寺という大寺の塔頭(たっちゅう)のひとつでした。禅興寺は、北条時宗が創建し、室町時代には、関東十刹(じっせつ)の一位に列せられ繁栄しましたが、明治の初めに廃寺となり、塔頭の明月院だけが残りました(関東十刹は、鎌倉五山の下に置かれた。
現在は、「あじさい寺」として有名で、花のシーズンにはたいへんな混雑をみせます。(6月は北鎌倉駅から混雑しています。)
この寺でアジサイを植えたのはさほど古い事ではなく、第二次世界大戦後に、物資や人手が不足して参道を整備する杭が足らず、杭の代わりに「手入れが比較的楽だから」という理由で、アジサイを植えたものが次第に有名になったとい言います。
その紫陽花の美しさからアジサイ寺とも呼ばれています。院内にある紫陽花の数はおよそ2500株、8割から9割が日本古来からの品種「ヒメアジサイ」。「西洋アジサイ」に比べて、やや小ぶりな花が、とてもかわいらしいですね。意図的に青色の花を中心に植えており明月院ブルーと呼ばれています。
院内には、アジサイの他にも1年中花が絶えず、紅葉でも知られています。他に、冬は蝋梅、春は梅と桜が咲いています。
所在地:鎌倉市山ノ内189 (駐車場はありませんので、円覚寺駐車場が一番近い駐車場です。1時間600円)
行き方:JR横須賀線「北鎌倉駅」下車徒歩10分(臨時改札口(円覚寺側)から、線路沿いをしばらく行くと、明月院へと続く道が左に分かれます。)
拝観料:300円(6月は大人500円、小・中学生300円)  拝観時間:9:00~16:00(6月のみ8:30~17:00)  
 
画像撮影日:2016年6月22日


           
鎌倉・明月院のあじさい
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