第一蓮池  第二蓮池
鵠沼の蓮池  第一はす池  第二はす池
鵠沼の蓮池
  藤沢の鵠沼藤が谷4丁目、住宅街にある大きな池と道を挟んだところに桜小路公園という小さな公園があります。
デッキもあり気持ちよくお散歩ができそうです。
昔、境川が蛇行して流れていた際、洪水で川の流れが変わり、鵠沼の低地にいくつもの池や沼が残りました。それらの池には冬になると鵠(くぐい)=白鳥が飛来していたことから鵠沼という地名の由来になったとされています。
それらの名残の蓮池は7つあったとされていますが、周辺開発とともに埋め立てられ、現在は第一はす池と第二はす池の2つとなりました。
この貴重な場所を残そうと、住民が運動を起こし、その長い期間の努力が実り、現在のような公園になったそうです。
 
 
 
  第一蓮池:藤沢市鵠沼藤が谷4−4 桜小路公園予定地内
舞妃蓮(まいひれん)と藤沢メダカを育てる、郷土愛炸裂の池と言われています。。
鵠沼の住宅地内にある小さな池「第一はす池」には昭和30年代前半まで白っぽい花の咲く蓮があったそうですが、ゴミの不法投棄や冬場の渇水で、いつの間にか枯れてなくなってしまいました。
その後、鵠沼女子校(現鵠沼高校)が第一はす池一帯をグランド化する計画を発表しましたが、地域住民が池の存続を求めた結果、高校は池を残し、藤沢市に貸し出し管理を委ねる事となりました。
その際、第一はす池は造園しなおされ、ヨシやガマなどが水辺に植えられました。
平成20年、第一はす池と第二はす池に、特定外来種アゾラ・クリスタータ(水生シダ植物)が大繁殖し、赤い浮草は水面を覆い尽くし、池の生き物の生態系を脅かす事となり、地域のボランティアが6年かかりで駆除活動を行いました。
浮草を全て取り除くには、障害となりガマやヨシ、枯れ蓮や雑草を刈り取る必要がありました。
第一蓮池に蓮を復活させようと、赤い浮草がなくなった平成26年春に舞妃蓮(まいひれん)という品種を6ケ所に植え付けましたが、ほとんどの蓮根は腐ってしまい、唯一タライの中に植え付けた2つの蓮根から3輪の花を咲かせることができました。
翌年の春、タライの中でとぐろ状になった舞妃蓮の地下茎を第一蓮池の泥に直植えすると、半年で91輪の花が咲き、念願の植え付けに成功しました。開花数は毎年30倍づつ増え、昨年は3ヶ月に2700輪が開花し、ピーク時(6月20日ごろ)は、数百輪の大輪が一斉に開き、名実ともに「蓮池」となりました。
また、絶滅が危惧される地元の固有種「藤沢メダカ」の放流区の設定など行っています。
第一蓮池の舞妃蓮は開花から20日目〜27日目頃が見頃です。(例:開花2019.6/2・6/8、90輪・6/13三分咲・6/21満開)
 
   
 
 
  第二蓮池:藤沢市鵠沼藤が谷4−3 桜小路公園予定地
第二蓮池周辺は昭和62年に桜小路公園として整備され、小田原城や鶴岡八幡宮より蓮を株分けしてもらい移植しましたが根付かず、平成4年に京都より誠蓮(まことばす)を移植し、植え付けに成功しました。
平成20年、第一はす池と第二はす池に、特定外来種アゾラ・クリスタータ(水生シダ植物)が大繁殖し、赤い浮草は水面を覆い尽くし、池の生き物の生態系を脅かす事となり、地域のボランティアが6年かかりで駆除活動を行いました。
浮草を全て取り除くには、障害となりガマやヨシ、枯れ蓮や雑草を刈り取る必要があり、第二はす池については、作業により池の中央部のヨシが枯れ、誠蓮の領域が広がり、毎年多くの紅色の蓮の花が咲くようになりました。
地元・鵠沼の郷土愛が守ってきた二つの蓮池のうち北側にある第二蓮池は、水上デッキや親水護岸が設けられたミニ公園になっており、魚やザリガニ釣りが公認されています。(※ルアー釣りは禁止)
第二蓮池の誠蓮は開花から20日目〜27日目頃が見頃です。(例:開花2019.6/14・6/28、20輪・見頃は7月中旬)
 
   
 
 


【舞妃蓮(まいひれん)】
舞妃蓮は、昭和41年に和歌山県御坊市の高校教師であった坂本裕二先生が、王子蓮(黄色系)を父親に、大賀ハス(紅系)を母親にして交配させた鑑賞蓮です。
舞妃蓮は真皮に満ちた古代種と皇太子ご夫妻が持ち帰られた外来種の交配種で、この上品な花を鵠沼のはす池に咲かせたいと言う思いで、宇都宮城の埋め立てられたお堀から400年前のはすの実を発見し、開花させた宇都宮城跡蓮池再生検討委員会の印刷事務局さんより舞妃蓮の蓮根を譲り受け、第一はす池の泥の底に植え付けました。
【誠蓮(まことはす)】
花はもちろん、葉も蓮台も蓮根(れんこん)も、すべて超1級品といわれる「誠蓮」は1931年頃、福岡の佐藤誠さんが自分の蓮田で、ふつうの白か桃色とは違う花を発見し、以来30数年間、改良淘汰を重ねて、花は濃い紅色で140数弁を持ち、根は純白で粘り強く、美味な品種「誠蓮」(農林水産省名称登録第176号)を完成させた。
     
  ●第一はす池についてのお願い
・第一はす池は場所によって、岸際でも水深が深く(最深部は130p以上(水位により変動))、土手の一部は崩れやすくなっており、立ち入らないように、池の外周は柵とロープで仕切られいます。許可の無い立ち入りは禁止しています。
・無許可での魚釣り、ザリガニ釣り、メダカやカエルなどの採取は禁止となっています。
・柵やロープの中には放し飼いの犬を入れないようお願いします。飼い主の目の届かない所に糞があり、草刈り等の作業の妨げとなっています。
●第二はす池についてのお願い
・第二はす池は、魚やザリガニ釣りができますが、大量捕獲や大量の持ち帰りはお断りしています。トンボなどの昆虫についても同様です。また持ち帰った魚やザリガニ、ヌマエビ等を他の湖沼や河川への放流は生態系を崩す恐れがあるため絶対にしないでください。特に、販売目的や飼育や養殖している物のエサとしてメダカ、クチボソなどの生き物を持ち帰る事は禁止しています。節度を持ち、生き物を大切にしてください。
・池の固有種を守るため、家庭で飼えなくなったミドリガメや熱帯魚、鯉や金魚などの放流は絶対しないでください。特に、フィッシュイーターのブラックバス、ブルーギルなどの外来魚の放流は違法行為となり外来生物法により罰せられます。
・はす池にはブラックバス、ブルーギル、雷魚やナマズなどはいませんので、ルアー釣りは禁止しています。
・釣りの仕掛け、ペットボトルを使った捕獲器、網などは、すべてお持ち帰りください。
・木道を泥で汚した場合は、水を掛けるなどしてきれいにしてください。
・池の中は泥が深く、たとえ長靴を履いていても足が抜けなくなったり、素足で入って怪我をすると破傷風になったりする恐れがありますので、無許可で池の中に入らないようにしてください。見かけた方は陸に上がるよう一声掛けてください。
・池の中に缶やペットボトル、ビニール類、タバコの吸い殻等の投棄が見受けられます。むやみに捨てないようお願いします。
・ボールや大切な物を池に落としてしまった場合は、はす池の自然を愛する会事務局までお知らせください。回収できたものは後日お返しいたします
 
 
 
      
 
 
              
     
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