えびね(ラン科エビネ属の多年草)
花期3~5月(春咲種)、7~9月(夏咲種) 草丈・・・30-50cm程度) |
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エビネは北海道から九州まで日本各地に原産する多年草です
代表的な野生ランで、樹木や石などの他物に付着する「着生ラン」に対し
地中をはう根から花を咲かせるので「地生ラン」と呼ばれます
この属の仲間は数十種分布し、かっては各地の山野に自生していましたが
自生種は採りつくされて絶滅の危機に瀕しています
特徴
花の色に変異が大きい、
がく片と側花弁
赤褐色、褐色、黄褐色、緑褐色、緑など
唇弁
白または薄紫紅色
花の色に基づいてアカエビネ、ダイダイエビネなどの品種を認めることがある
固有の変種
アマミエビネ(奄美大島および徳之島に分布)、カツウダケエビネ(沖縄県に分布)
ハノジエビネ(徳之島に分布)がある
球茎
広卵状-球状で長さ、径ともに約2cm
古い球茎は時に10年以上も残り、地表近くに連なる
和名(エビネ)はこの形をエビに見立てたことに由来する
直径2-3mmの根を多数生じる
秋には翌年の新芽を生じ、冬までに少し生長してから越冬する
葉
2-3枚つき、薄く、形は楕円形から倒卵状披針形で先は尖り、縦に5本の脈がある
基部は細い葉柄になる
冬を越すと横伏するが、数年間は枯れずに残る
地表近くにできる根茎がエビのように曲がって連なっているため「海老根(エビネ)」の
名前があります。葉が出てくるとともに花茎を伸ばし十数輪の可憐な花を咲かせます
花の大きさは径1~2cmで花色や形は種ごとに特徴があるだけでなく
同じ種の中でも非常に個体差があり
その多様性から「2つと同じものはない」と形容されることもあります
代表的な原種は5種
さらにそれらの種同士が自然に交雑して生まれた「タカネ」「ヒゼン」「サツマ」「コオズ」などと
呼ばれる自然交雑種があります。主な原種と自然交雑種の2種間だけでなく3種間での交雑
も見られ、実際は人工交配による園芸品種の育成も盛んに行われており
その多様性や変化の幅はいっそう広くなっています
原産地
日本、朝鮮半島南部、中国の江蘇省、貴州省に分布する
日本では北海道西南部から沖縄島までに分布
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花色 |
花色は白の他、赤・オレンジ・ピンク・黄・緑・紫・褐色・茶・黒・複色と、無い色は無いとされるほど多彩。
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誕生花 |
3月28日、4月15日、4月26日、5月27日 |
花言葉 |
謙虚・誠実・にぎやかな人柄・忠実 |
シンボルフラワー |
なし |
栽培方法 |
耐寒性に優れていますが直射日光を嫌うため、日陰か明るい日陰が適しています
植えつけ後、新根の生長が始まるまで水やりが必要です
暖地産の種類は冬期は霜よけの防寒が必要です
夏は風通しのよい日陰で管理し、7月の初めから中頃と
10月の半ばから霜が降りるまでの間は、ラン用の液体肥料を
1000倍に薄めて10日に1回与えます
花後はすぐに花茎を引っ張るように抜き取り、株分けして殖やします |
代表的な原種 |
1 |
キエビネ(黄海老根):やや大形で鮮明な黄色い花 |
2 |
キリシマエビネ(霧島蝦根):小形で薄いピンク色 |
3 |
ニオイエビネ(匂海老根):伊豆諸島に分布する優れた芳香をもつ |
4 |
ナツエビネ(夏海老根):夏咲き |
5 |
サルメンエビネ(猿面海老根):猿に似てます |
自然交雑種 |
6 |
タカネ (ジエビネ×キエビネ) |
7 |
ヒゼン (ジエビネ×キリシマエビネ) |
8 |
ヒゴ (キエビネ×キリシマエビネ) |
9 |
サツマ (ジエビネ×キエビネ×キリシマエビネ) |
10 |
コオズ (ジエビネ×ニオイエビネ) |
11 |
イシズチ (ジエビネ×サルメンエビネ) |
12 |
スイショウ (ニオイエビネ×キリシマエビネ) |
13 |
ミクラ (ジエビネ×ニオイエビネ×キリシマエビネ) |
人工交雑種 |
14 |
キタ (ジエビネ×キリシマエビネ×キエビネ×サルメンエビネ) |
15 |
カスガ (ジエビネ×キエビネ×ニオイエビネ) |
16 |
アスカ (キエビネ×キリシマエビネ×ニオイエビネ) |
17 |
ヤマト (ジエビネ×キエビネ×キリシマエビネ×ニオイエビネ) |
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