藤(ふじ)
マメ科のつる性の落葉木本であるフジ属の総称・・・花期 4~5月 

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ふじ(藤)は
異名に「さのかたのはな」、「むらさきぐさ」、「まつみぐさ」、「ふたきぐさ」、「まつなぐさ」などがある。
日本では花序(かじょ)が長く垂れ下がるのは「ノダフジ」、花が大ぶりで花序が短めなのが「ヤマフジ」が自生している。
各地に名木があり、樹齢1000年を越えるとされているものもあり、埼玉県春日部市の「牛島の藤」は、樹齢1200年あまりとされ、特別天然記念物に指定されている。また、栃木県足利市の「あしかがフラワーパーク」は大規模な藤棚があり、花期にはライトアップが行われて幽玄な雰囲気を醸し出し呼び物となっています。
その他にも東京の亀戸天神ではGW前から藤祭りがおこなわれており、東京スカイツリーができる前から賑わっています。
神奈川県下では横須賀市立しょうぶ園、鎌倉の光則寺、瑞泉寺。藤沢市の白旗神社が藤の名所として花期には藤の花が甘い香りを漂わせ咲き誇っております。

原産地 日本、中国など東アジア、北アメリカ
蔓は木に巻きついて登り、樹冠に広がる。ノダフジの蔓の巻き方は、右巻き(上から見て中心から外側へ時計回りに見える巻き方)で、かなり太くなる。ヤマフジとは蔓の巻き方が逆。「ノダフジ」「ヤマフジ」は日本固有種で、本州・四国・九州の温帯から暖帯地に分布する。

葉は奇数羽状複葉で長さは20~30㎝、小葉は卵状楕円形で長さが4~8㎝、若葉には毛があります。
4~6月頃にほかの木に巻きついて這いあがり、蝶形で美しい花房を垂らして咲きます。
穂は長く、20~90㎝にもなり、甘く優しい香りを放ちます。
咲き方の順は色ごとに、薄紅藤 →紫藤 →長藤 →八重の藤 →白藤 →黄花藤と咲きます。

一般に樹高50cmくらいの鉢植えや盆栽にして愉しむための一才物のフジが園芸用に流通している
藤は食用として・・・
花-湯がいて三杯酢や天ぷら、塩漬けして「花茶」に用いる。
藤根 - 古い文献によると[要出典]、飢きんになると根を食べたというほど、やせた土地でも成長できる。
藤瘤 - 胃癌薬。
若芽 - ゆでて和え物や炒め物。

花色 紫、白、ピンク、黄色

花序の長さ 20~60センチ(ノダフジ)、10~20センチ(ヤマフジ)


栽培方法
日当たりと風通しがよく、粘質で湿潤な土を好みます。植えつけ時期は耐寒性があるので、
落葉期間ならいつでも植えつけられます。植え穴に完熟堆肥や腐葉土をすき込み、水もちをよくして少し高めに植えます。

今年伸びたつるに花芽がつくので、花芽の見分けがつくようになった冬の間に、花芽の上から切り取ります。
つぎ木や挿し木で殖やすことができ、つぎ木は3~4月に前年枝を2~3付けて切り取り、苗木で作った台木や根に切りつぎします。挿し木の適期は6月頃です。
藤棚は一般に木や竹を利用して作ります。

地植えのものは適地に植え付けていれば特に水を与える必要はありません。
また、地植えにしているものを掘り上げて鉢植えにしたり他の場所に移す場合は、できるだけ根を切らずに先端まで丁寧に掘り上げ、長い根がたくさん付いている状態にしましょう。
フジは太い根を切られるのを非常にいやがります。この長い根をできるだけ残して掘り上げる方法を「追い堀り」といいます。  

鉢植えのものは大きな鉢に植え替えると根の成長が活発になり茎葉はよく伸びますが花芽が付きにくくなるので、あまりむやみに植え替えをしないほうがよいです。 また苗木を鉢植えにする場合も現在の根がすっぽりと収まる程度の大きさの鉢にしておき、あまり大きな鉢に植え替えないことが花付きをよくするポイントです。
鉢植えのものは土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。
肥料は2月頃に骨粉や油かすなどの有機質肥料を株元にばらまきます。
また、花後に化成肥料を少量施します。肥料のチッソ分が多いと花付きが悪くなるので気をつけます。

 ふじ(藤)の花言葉
「歓迎」「恋に酔う」「陶酔」


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