芍薬(しゃくやく)
ボタン科の多年草・・・花期5月上旬~6月中旬 草丈は約60~90cm。 

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芍薬は
立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花と故事のことわざでも言われているとおり、
美しい女性の容姿や立ち居振る舞いを花にたとえて形容する言葉でもつかわれる花。。

原産地:中国北部~シベリア、朝鮮半島北部
大形の白、黄、ピンク、紅、赤、紅紫などのボタンに似た花を開く。

昔から貴重な薬用植物として大事に育まれてきた、匂いがとても良い花です。
エキゾチックでオリエンタルムードに溢れる草花ですが、ヨーロッパなどでも頻繁に品種改良が施され、
豪華絢爛で艶やかな種類が多く生み出されています。


牡丹が「花王」と呼ばれるのに対し、芍薬は花の宰相、「花相」と呼ばれる。
ボタンが樹木であるのに対して、シャクヤクは草本である。
そのため、冬には地上部が枯れてしまい休眠する。
ボタンの台木として使用されるが、シャクヤク自体の花も美しく、中国の宋代には育種が始まった。
江戸時代には「茶花」として鑑賞され、品種改良も行われた古典園芸植物でもある。
また熊本藩では武士の素養として園芸を重要視し、奨励された。
特に六種類の植物が盛んに栽培、育種され、これを「肥後六花」と総称するが、
キク、朝顔、椿等と共にシャクヤクもそこに加わっている。
この熊本で育種された系統を「肥後芍薬」と呼ぶ。これを含め日本のシャクヤクは一重咲きが中心で、
特に雄蕊が大きく発達して盛り上がり花の中央部を飾るものが多く、全般にすっきりした花容である。
この花型を「金蕊咲き」と呼び、海外では「ジャパニーズ・タイプ」と呼んでいる。

近代に入り西洋にも紹介され、19世紀には特にフランスで品種改良がなされ、豪華な千重咲き大輪の品種群が生まれた。
明治時代以降の日本では、神奈川県農事試験場がこれらを導入し従来の日本の品種群との交配を重ねて、新たな一群が作られた。
その後日本でも切り花用品種の育成が続いているほか、伊藤東一によりボタンの黄花品種との交配により濃黄色の品種がいくつか生まれ、
世界的にも注目された。また20世紀後半にはアメリカでの育種が進み、いくつかの近縁種との種間交雑も試みられ、
従来にない花色を備えたものもいろいろと現れている。外国での品種は「洋芍」とよばれる。

シャクヤクまたは近縁植物の根は、消炎・鎮痛・抗菌・止血・抗けいれん作用がある生薬であり、
日本薬局方に収録されている。生薬名「芍薬」(シャクヤク)。漢方ではポピュラーな生薬で葛根湯、
十全大補湯、芍薬甘草湯、大柴胡湯、当帰芍薬散など多くの漢方方剤に配合される。
根には配糖体であるペオネフリン、アルカロイドであるペオニンが含まれる。

花の形は「一重咲き」「八重咲き」「翁咲き」などがある。

栽培方法

シャクヤク(芍薬)の育て方はボタン(牡丹)の育て方とほぼ同じです。
シャクヤクは冬には地上部が枯れて休眠します。


◆適した場所
日当たりと水はけのよい場所を選びます。
原産地からもわかるように、シャクヤク(芍薬)は耐寒性や耐暑性に強いです。
暖地よりも北日本での栽培に適していますが、暖地でも十分に花を楽しむことができます。

◆植え付け方法
1)植え穴は直径、深さ共に40cmぐらいにして掘り上げます。
2)腐葉土または堆肥5~6リットルを掘り上げた土と混ぜて、半分くらい埋め戻します。
3)その上に油かす、骨粉を等量混ぜたものを両手で一杯分施します。
4)シャクヤクの根茎を置いたときに直接肥料が当たらないように土を2cmぐらい
  埋め戻します。
5)高さを見ながら残りの土を7~8分目戻し、ここで水をタップリ入れます。
6)周囲の土をかき寄せて地面より10~20cm高くなるようにします。
  芽が隠れる程度(3cmぐらい)に植えつけます。

◆シャクヤクの手入れ
なるべくでしたら植え付け後の1年目は蕾を摘み取って花を咲かせずに株を充実させます。
2年目から花を咲かせますが、1花茎に2~3の蕾がでるので一番大きな蕾を残して、
1花だけ咲かすようにします。それも太い花茎だけの花を咲かせるようにして、
細い花茎の蕾は摘んでしまいます。花後は早めに花がらを摘み取ります。


栽培に関する注意

開花時期になるとアシナガコガネが大集団で飛んできて、花という花や柔らかいバラの葉などに止まり食い尽くしてしまいます。
そのような時は朝早めに開きかけた花を摘んでいます。

 芍薬の花言葉
「恥じらい」「はにかみ」「内気」「清浄」

もし、芍薬の夢をみたら…

豪華ホテル、客船と言ったきらびやかなところで楽しいことが待っているかもしれません。


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