百合(ゆり)
花期・・・6月上旬~8月下旬   草 丈・・・20cm~2m程度
 
画像をクリックすると
ゆりの名所へご案内します
    
 ゆりは
主としてユリ属(学名:Lilium)の多年草の総称。属名の Lilium はラテン語でユリの意。

北半球のアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布しており、原種は100種以上、品種は約130品種(アジア71種、北アメリカ37種、ヨーロッパ12種、ユーラシア大陸10種)を数える。日本には15種があり7種は日本特産種である[1]。 山岳地帯を含む森林や草原に自生することが多いが、数種は湿地に自生する。L. arboricolaは唯一の着生植物である。 一般的に、石灰質でない弱酸性の土壌を好む。日本の園芸では秋植えの球根草として扱われる。

代表的な種に、ヤマユリ、オニユリ、カノコユリ、ササユリ、テッポウユリ、オトメユリなどがある。

食用
日本では、ヤマユリ、コオニユリ、オニユリの3種がその鱗茎(ユリ根)を食用とするため栽培されている。苦みを除くためにあらかじめ軽く煮てから、金団や雑煮、茶碗蒸し、がんもどき、味噌汁などに用いる。
中国ではハカタユリ、イトハユリ、オニユリの鱗片を乾燥させたものを百合干と呼び、水でもどして炒め物にしたり、すりおろしてスープにとろみをつけたり、澱粉の原料とする。

薬用
オニユリ、ハカタユリ、その他Lilium属の球根は百合(「びゃくごう」と読む)という生薬である。滋養強壮、利尿、鎮咳などの効果があり、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)などに使われる。
ゆりを分類すると
・ヤマユリ亜属(Archelirion) - ヤマユリ、ハカタユリ、ササユリ、タモトユリ、オトメユリ、カノコユリ など
・テッポウユリ亜属(Leucolirion) - タカサゴユリ、テッポウユリ、リーガルリリー など
・Liriotypus - ニワシロユリ(マドンナリリー) など
・カノコユリ亜属(Martagon) - タケシマユリ、マルタゴンリリー、クルマユリ など
・スカシユリ亜属(Pseudolirion) - スカシユリ、エゾスカシユリ など
・Sinomartagon - マツバユリ、ヒメユリ、キカノコユリ、オニユリ、コオニユリ、イトハユリ など。

花言葉は
「威厳」「純潔」「無垢」
(黄)「甘美」
(橙)「華麗」「愉快」「軽率」
(オニユリ)「荘厳」「富と誇り」
(カサブランカ)「純潔」「威厳」「無垢」「壮大な美」
(ササユリ)「清浄と上品」
(ヤマユリ・テッポウユリ)「純潔」「荘厳」

神奈川県がヤマユリを県花としてシンボルフラワーにしています。
日本はユリの宝庫といわれ、約15種類が自生。
香りが高く大輪の花をつける人気の「カサブランカ」は、日本原産の「ヤマユリ」などの交配種。

このページからゆりの名所に向かう場合は左記のボタン「花種毎の花の名所」又はゆりの画像よりご覧ください。
栽培方法
植栽時期は10-11月。5-8月ごろ開花する。病気にかかって球根が腐りやすいため排水のよい清潔な土に植えつける。球根の上にも根が出るので地表から最低球根1個分以上は下の土に植える。加湿に弱いので梅雨の時期の病気に気をつける。また極度の乾燥を嫌うので気温が高い時期は気をつける。増殖には種子をまいて実生を得る。球根の鱗茎を挿す鱗茎挿し。木子ができるものは木子を植えるなどがある。しかしどの方法も栽培して増殖するには時間がかかるので、最近は組織培養して増殖したものも増えてきた。組織培養による増殖では、特に花糸など花器を材料に用いた組織培養は球根を掘る必要がないので、野生の希少種を増殖する場合によく用いられる。。
ゆりは1964年に英国王立園芸協会によって定められた園芸分類に基づくと、次のように分類される。
また、これらは交雑親に基づいて分類されているため、花の形などには非常にばらつきがある。
アジアティック・
 ハイブリッド
 アジア原産のユリを中心に交配された品種群。 エゾスカシユリ、イワトユリ、ヒメユリ、イトハユリ、マツバユリ、オニユリなどを親とする 丈夫で、栽培も容易。香りはない。また日向を好む。一般的にこのグループはスカシユリと総称されることが多いが、本来のスカシユリの特徴(花弁の基部が細く、間が透けて見える)を持たない物も多い。代表的な品種にエンチャントメント、コネチカットキングなどがある。
 
ロンギフローラム・
 ハイブリッド
 タカサゴユリや日本原産のテッポウユリなどをもとに作られた品種群。この2種の交雑種は新テッポウユリと呼ばれる  実生1年で開花することから切り花に利用されている。
マルタゴン・
 ハイブリッド
 マルタゴンリリー、タケシマユリ、クルマユリなどを親とした品種群。  日本では一般的でない。
ランペット・
 ハイブリッド
 中国原産のキカノコユリ、リーガルリリー、ハカタユリなどを中心とした品種群。  
オリエンタル・
 ハイブリッド
 ヤマユリやカノコユリ、タモトユリなど森林のユリを交配して作られた品種群 日陰を好む。アジアティック・ハイブリッドほど丈夫ではないが、香りのある優雅で華麗な花が魅力である。「カサブランカ」が有名であるが、カサブランカを生み出す交配で主要な役割を果たしたトカラ列島口之島原産のタモトユリは、皮肉なことに自然状態ではほぼ絶滅してしまっている。
その他の交配種群  近年では組織培養などの技術によりLAハイブリッド(ロンギフローラム・ハイブリッドとアジアティック・ハイブリッド)、LOハイブリッド(ロンギフローラム・ハイブリッドとオリエンタル・ハイブリッド)、TOハイブリッド(トランペット・ハイブリッドとオリエンタル・ハイブリッド)などの品種群が作られている。
 
 
花種毎の花の名所 花咲く公園・庭へ 花の名所TOPへ 百合の名所へ
The bits of knowledge of a lily
百合のまめ知識
    
inserted by FC2 system