クレマチス
   
  クレマチス(Clematis)は、キンポウゲ科センニンソウ属のこと。クレマチス属ともいう。
園芸用語としては、このセンニンソウ属の蔓性多年草のうち、花が大きく観賞価値の高い品種の総称です。
修景用のつる植物として人気があり、「蔓性植物の女王」と呼ばれています。
テッセン(鉄仙)およびカザグルマ(風車)はクレマチス(センニンソウ属)に属する種の名前ですが、園芸用のクレマチスを指して「鉄仙」や「カザグルマ」の名が使われることもあります。
センニンソウ属は北半球に広く分布している。クレマチスの原種は約300種類存在すると言われ、日本をはじめ中国、ヨーロッパ、ニュージーランド、アメリカ合衆国テキサス州など世界各地に分布している。
花弁をもたず、花弁のように変化した萼を持つ点が特徴で、原種は花も小さく、花色も限定される。
日本産のものは、ボタンヅル、センニンソウ、ハンショウヅル、カザグルマ等があり、ボタンヅル、センニンソウと呼ばれるものは小型の白い花を多数着けます。
ハンショウヅルは釣り鐘型の花を少数着ける。これらではなく、カザグルマのように大柄の上向きに平らに開いた花をつけるものが鑑賞用に喜ばれ、人工交配品による種も作られています。交配は原種をもとに何世紀にもわたって続けられ、現在では2,000種を超える交配品種が生み出されています。一重咲き、八重咲き、万重咲き、チューリップ咲き、釣鐘型と多くのバリエーションがみられます。
 
  相模原麻溝公園のクレマチス
  クレマチス 5月中旬~10月下旬   全国的にも珍しい品種を揃え、約200種類、8,000株の花が外周フェンスを覆っています。毎年5月中旬にはクレマチスフェアを開催しています。
クレマチスは、キンポウゲ科クレマチス属で、つる性宿根草の植物です。クレマチスという呼び名よりは、「テッセン」という名で広く一般に知られていますが、テッセンは江戸時代に中国から渡来し、茶花として愛された白い花弁に紫色の弁化したおしべを特徴とするクレマチスの一品種(原種)のことです。よく園芸店でテッセンの名前で見かけるカラフルな花色の鉢植えは、クレマチスですがその殆どはテッセンではなく他の品種です。それほどテッセンは、昔から親しまれていたことの証かもしれません。(「クレマチス」は、テッセンを含め、様々な品種にたいする総称名として用います)現在のクレマチスの多くは、日本の自生種「カザグルマ」が、ヨーロッパに渡り外国の他種との交配により品種改良され、日本に戻って来たものです。近年では、国内でも育苗業者や愛好家により新しい品種が次々と作出され、色彩や花形がとても豊富となり、四季咲き性のものも多く、春から晩秋まで楽しむことができます。

 
  花菜ガーデンのクレマチス
  花菜ガーデンは、約92,000m2(横浜スタジアムの約3.5倍)の敷地に“生きとし生けるものがいのちの交歓を図る「いのちの庭」”をコンセプトに3つのゾーンに分け、花と緑のふれあいを目的とした施設で、2010年3月1日オープンしました。フラワーゾーンは、8つの花木コレクションを中心に、季節とともに移り変わる花や草・木や葉の美しい彩りを楽しむことが出来ます。アグリゾーンは、7つのファームが有、小さくても大きな“農体験の里”として、たくさんの楽しい経験をする事が出来ます。
めぐみの研究棟ゾーンは、テーマごとに分けられた3つの建物を中心に、園芸・農業のあるライフスタイルを様々な角度からアプローチします。
クレマチス【花菜ガーデンではクレマティスと名表示版に表示】は、「ツル性植物の女王」と呼ばれる人気の植物です。“風ぐるま迷図(めいず)に約300品種500株のクレマチスを系統別にエリア分けして展示しています。
2017年5月8日画像を更新しました。


 
      
   
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