ロウバイ(蝋梅 Wintersweet)  
  ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)は、クスノキ目・ロウバイ科・ロウバイ属に属する広葉の落葉低木の一つである。早生種では12月頃に、晩生種でも2月にかけて半透明でにぶいツヤのある黄色く香り高い花がやや下を向いて咲きます 。名前に梅がついているためバラ科サクラ属と誤解されやすいが、別属です。
唐の国から来たこともあり唐梅(カラウメ)とも呼ばれ、中国名も蝋梅であったことにちなみます。
ロウバイの花名は、半透明でにぶいツヤのある花びらがまるで蝋細工のようであり、且つ臘月(ろうげつ、旧暦12月)に咲くからこの名が付きました。日本においてはロウバイは晩冬(小寒〔1月6日頃〕から立春の前日〔2月3日頃〕までの間)の季語とされています。
又、花やつぼみから抽出した蝋梅油(ろうばいゆ)を薬として使用しています。
ロウバイ全般の花言葉は、「ゆかしさ」「慈しみ」「先導」「先見」で、花言葉の「ゆかしさ」「慈しみ」は、まだ花の少ない冬期に、そっと黄色い花を咲かせるロウバイのひかえめで奥ゆかしい姿にちなむともいわれます。
 
 
 
  松田町寄ロウバイまつり  
  小田急線新松田駅から寄(ヤドリキ)行きバスで終点寄(ヤドリキ)バス停下車、急な登坂を徒歩8分 駐車場有(駐車場から急な登坂を徒歩8分)
毎年、1~2月頃、松田町寄ロウバイ園に、一歩足を踏み入れると、甘い芳香が漂ってきます。春の到来を告げる花「ロウバイ」の花から放たれている香りです。この花の香りが漂ってくると、暖かい春の到来が近いことを感じます。
松田町寄ロウバイ園は、地元の方々が平成18年に標高380メートル付近の荒廃農地を整備し、地域振興に寄与しようと寄中学校の3年生が卒業記念として250本のロウバイを植えたのが始まりです。 平成18年から植樹されたソシンロウバイは平成30年現在2,000株約20,000本を数えるまでになりました。
早春の1月中旬から2月中旬には見頃を迎え、恒例のロウバイまつりが開催されます。
毎年、少しずつ植えられたロウバイが、年々少しずつ大きくなっていき母校の寄中学校を眼下にやさしく見守っています。
ロウバイ園の散策路からは、茶畑や中津川、寄の集落が望め、寄地区ならではのぬくもりある風景を季節を問わずのんびりと楽しめます。

 
 
 
  秦野/極楽寺のロウバイ  
  極楽寺庭園は、1月後半には蝋梅が見頃を迎え、甘い香りとともに参拝者を楽しませています。
2月になると、春を告げる満開の梅が咲き誇り、3月後半には枝垂れ桜や桜が参拝の皆様をお迎えしています。
また、初夏になると、牡丹の寺と言われる極楽寺ではあでやかな牡丹の花が咲き乱れます。
蝋梅(ロウバイ)は、入り口近くの敷地に高さ2~3mの蝋梅の木10本があり、蝋細工のような半透明で黄色の花が咲き誇り、甘い香りとともに参拝者を楽しませています。
極楽寺所在地:秦野市鶴巻1861 電話:0463-77-2212

最寄り駅:小田急小田原線鶴巻温泉駅[出口]から徒歩約9分 駐車場:有


 
 
 
  府中市郷土の森博物館のロウバイ  
  府中市郷土の森博物館は、建築物を中心とした野外博物館。多摩川の是政緑地に隣接した自然の多い場所にあり、梅園内には早咲きから遅咲きまで約60種1100本の梅が2月頃から咲き誇りますが、12月から1月にはひと足早く梅園内の南側では、100本のロウバイが植えられており、散策路が整備された「ロウバイの小径」では、ロウバイのロウ細工のような黄色い花が青空によく映え、小径こみちに漂う甘い花の香りが、訪れる人の心を和ませます。
先に咲くのがソシンロウバイで、その後にマンゲツロウバイが咲き2月ぐらいまで楽しめます。園内には、府中市内から移築復元された江戸中期から昭和初期の建築物を移築復元して保存しており、見所も多いです。

 
        
     
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