三渓園の睡蓮(スイレン)
三渓園の睡蓮(スイレン)
三溪園は生糸貿易により財を成した実業家 原 三溪によって、1906年(明治39)5月1日に公開されました。175,000m2に及ぶ園内には京都や鎌倉などから移築された歴史的に価値の高い建造物が巧みに配置されています。(現在、重要文化財10棟・横浜市指定有形文化財3棟)
東京湾を望む横浜の東南部・本牧に広がる広大な土地は、三溪の手により1902年(明治35)頃から造成が始められ、1914年(大正3)に外苑、1922年(大正11)に内苑が完成するに至りました。三溪が存命中は、新進芸術家の育成と支援の場ともなり、前田青邨の「神輿振」、横山大観の「柳蔭」、下村観山の「弱法師」など近代日本画を代表する多くの作品が園内で生まれました。その後、戦災により大きな被害をうけ、1953年(昭和28年)、原家から横浜市に譲渡・寄贈されるのを機に、財団法人三溪園保勝会が設立され、復旧工事を実施し現在に至ります。
睡蓮は、
5月中旬〜8月中旬に外苑:睡蓮池に咲いています。

スイレン属(学名: Nymphaea)は、スイレン科の属の一つで水生多年草です。
日本にはヒツジグサ(未草)の1種類のみ自生する。日本全国の池や沼に広く分布しています。白い花を午後、未の刻ごろに咲かせる事からその名が付いたと言われる。睡蓮はヒツジグサの漢名であるが、一般にスイレン属の水生植物の総称として用いられています。
特徴は、水位が安定している池などに生息し、地下茎から長い茎を伸ばし、水面に葉や花を浮かべます。
葉は円形から広楕円形で円の中心付近に葉柄が着き、その部分に深い切れ込みが入っています。
葉の表面に強い撥水性はなく、多くの植物では気孔は葉の裏側にあるが、スイレンでは葉の表側に分布しています。
根茎から直接伸びる花柄の先端に直径5-10cmほどの花をつます。
園芸種は、日本において一般的なスイレンは、いくつかの野生種を交配、品種改良し、作出されました。
その為、花の色、葉の色、模様、などについて様々な姿の品種が(ヒツジグサ、ブルー・ロータス=青スイレン、ヨザキスイレン=白スイレン、ホシザキスイレン=葉は、黄緑色のグリーンと、濃い赤のレッドがある、アカバナスイレン=葉が真紅に染まる、ティナ=園芸種 )

      
 ヒツジグサ   ブルー・ロータス   ヨザキスイレン  ホシザキスイレン  アカバナスイレン   ティナ   ドーベン

蓮と睡蓮の違い
  蓮(ハス) 睡蓮(スイレン)
@水面より高い位置に花を咲かせる。
A花が咲き終わると花びらが散る。花びらが散った後に果托ができる。
@水面に花を咲かせる。 (熱帯産スイレンは水面から突き出る)
A花が咲き終わると閉じて水の中に沈む。
@光沢がない。Aツヤがない。B撥水性がある(水をはじきにくい) @光沢がある。Aツヤツヤしている。B撥水性がない(水をはじかない)
蓮根(レンコン)になる。 塊根
名前の由来 花が散った後の果托は蜂の巣に似ていることからハチの巣→ハチス→ハスと呼ばれるようになりました。 日差しが弱くなると花を閉じるその姿が、あたかも眠るようなことから睡眠の「睡」の字がついて睡蓮と名付けられた。
英語名 Lotus(ロータス) Water lily(ウォーターリリー)
花言葉 清らかな心 神聖 雄弁 沈着 優しさ 信頼 純情 信仰 甘美 清純な心
分類 ヤマモガシ目ハス科 スイレン目スイレン科
仏教で仏様が座る蓮華座(れんげざ)として知られる。 印象派の画家モネ(Claude Monet)の油彩画で知られる。

                                                                   画像撮影日:2018年7月13日
三溪園の睡蓮の画像
三溪園の睡蓮の画像


                                       




inserted by FC2 system