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現在の花菖蒲の種類は5,000種といわれています。紫や白を中心に数多くの艶やかな色彩を持ちます。また、花菖蒲は日本固有種で古典園芸植物でもあります。大別すると、江戸系・伊勢系・肥後系の三系統に分類できますが、これらの系統の元であるノハナショウブの特徴を色濃く残す「長井古種」の発見が昭和37年にありました。
近年の研究では、東北地方のノハナショウブの色変わり種が江戸時代に伝わり、栽培品種化したものとされています。この「長井古種」が江戸に持ち込まれ園芸品種として改良された、つまり現在の花菖蒲の元となっています。現在では伝統品種群の系統として、「江戸系」「伊勢系」「肥後系」「長井古種」の四つに分けられています。
長井古種(山形県長井市あやめ公園に保存されている、または由来する品種。)
長井小紫・長井小町・日 月・野川の鷺・麗 人・爪 紅・竜の髭・出羽娘・三淵の流・郭公鳥・小桜姫・朝日の峰・藍 島・鷹の爪
長井 日月・紬 娘・萩小町・三淵の波・長井蛇の目傘・雪小町・葉山の雪・七 夕・野地の白鷺・長井白
長井系(長井以外で作出された長井古種系の品種。)
紅山辺・山野辺・長井古麗人・紅且美・長井事始・長井葵形・出羽の里・長井清流・長井白滝・出羽万里・長井夕霧・村 祭・一 迫
長井薄紅・長井山紫水明・星美人・長井紅雀・郭公花 |
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