ツワブキ(石蕗)
   
  学名:Farfugium japonicum
和名:ツワブキ  その他の名前:ツワ、イシブキ、イソブキ
科名 / 属名:キク科 / ツワブキ属
ツワブキは海沿いの草原や崖、林の縁に見られる常緑の多年草です。葉は革質でつやがあり、円くて直径20cm前後あります。新芽は茶色の綿毛に包まれていますが、成長につれて取れていきます。地下には短いワサビ状の根茎が連なり、大きな株になります。花は株の中心から出て、先端に10~30輪ほどのキクに似た、花径3cm前後の黄色い花を咲かせます。
 
  三溪園・石蕗(ツワブキ)
  三溪園は生糸貿易により財を成した実業家 原 三溪によって、1906年(明治39)5月1日に公開されました。
175,000m2に及ぶ園内には京都や鎌倉などから移築された歴史的に価値の高い建造物が巧みに配置されています。
(現在、重要文化財10棟・横浜市指定有形文化財3棟)東京湾を望む横浜の東南部・本牧に広がる広大な土地は、三溪の手により1902年(明治35)から造成が始められ、1908年(明治41)に外苑、1923年(大正12)に内苑が完成するに至りました。三溪が存命中は、新進芸術家の育成と支援の場ともなり、前田青邨の「御輿振り」、横山大観の「柳蔭」、下村観山の「弱法師」など近代日本画を代表する多くの作品が園内で生まれました。
その後、戦災により大きな被害をうけ、1953年(昭和28年)、原家から横浜市に譲渡・寄贈されるのを機に、財団法人三溪園保勝会が設立され、復旧工事を実施し現在に至ります。
ツワブキは、1年を通してお楽しみいただける、大きなつやのある丸い葉が魅力的ですが、10月頃になると花が咲きはじめると、いよいよシーズン到来とばかりに、葉の間から長い茎をスッと伸ばし、可愛らしい黄色い花をたくさん咲かせます。
三渓園に植えられているツワブキは、外苑・内苑・南門周辺などにあります。
ツワブキが見ごろを迎える10月下旬には「菊花展」が開催されますので一緒にお楽しみください。

 
  大船フラワーセンターのツワブキ
  「神奈川県立フラワーセンター大船植物園」は、名称を「神奈川県立大船フラワーセンター」に改め、また、ネーミングライツ制度を導入し「日比谷花壇大船フラワーセンター」の愛称でリニューアルオープンしました。
神奈川県鎌倉市岡本にある総面積63,900平方メートルの植物園。略称はフラワーセンター。
1967年(昭和42年)に神奈川県農業試験場の跡地に開設された植物園で、神奈川県環境農政局の出先機関として位置づけられています。植物園内には管理課・植栽課・増殖指導課・展示普及課があり、農業試験場で研究・改良されていた、玉縄桜(タマナワザクラ、ソメイヨシノを改良した早咲きの品種)やシャクヤク・ハナショウブを中心に国内外の鑑賞植物が展示物として集められています。
かながわの花の名所100選の1つに神奈川県立フラワーセンター大船植物園が選ばれています。
ツワブキは、1年を通してお楽しみいただける、大きなつやのある丸い葉が魅力的ですが、10月頃になると花が咲きはじめると、いよいよシーズン到来とばかりに、葉の間から長い茎をスッと伸ばし、可愛らしい黄色い花をたくさん咲かせます。
大船フラワーセンターに植えられているツワブキは、もみじ山周辺などにあります。
ツワブキが見ごろを迎える10月下旬には「神奈川県菊花大会」が開催されますので一緒にお楽しみください。


 
  新宿御苑のツワブキ
  新宿御苑の歴史は、天正18年(1590)に譜代大名であった内藤氏が徳川家康よりこの地を拝領したときに始まります。
明治5年(1871)には、日本の近代農業振興を目的とする内藤新宿試験場が設置され、その後、宮内庁所管の新宿植物御苑となり、明治39年には日本初の皇室庭園である新宿御苑が誕生しました。 広さ58.3ヘクタール、周囲3.5kmの園内には、イギリス風景式庭園、フランス式整形庭園、日本庭園をたくみに組み合わせられています。日本における近代西洋庭園の名園といわれ、特色あふれる様式の庭園が楽しめます。
約1万本の木々が茂る新宿御苑は、四季折々の自然が楽しめる都会のオアシスです。
ツワブキは、1年を通してお楽しみいただける、大きなつやのある丸い葉が魅力的ですが、10月頃になると花が咲きはじめると、いよいよシーズン到来とばかりに、葉の間から長い茎をスッと伸ばし、可愛らしい花をたくさん咲かせます。ツワブキが咲いている場所は、大温室前・丸花壇近くや三角花壇近くや旧御凉亭など園内各所でみられます。
11月下旬までは花が咲くため、冬仕度に備えるたくさんの生きものたちにとって貴重な食糧になります。

 
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