神奈川県立大船フラワーセンター・石榴(ザクロ)
 
ザクロ(石榴、柘榴、若榴)は、ミソハギ科ザクロ属の1種の落葉小高木、庭木などの観賞用に栽培されるほか、食用にもなります。
西南アジア原産で、人類の歴史の中で最も古くから栽培された果樹の一つと言われ、子孫繁栄、豊穣の象徴とされました。
日本には平安時代に薬用としで渡未しました。
葉は対生で楕円形、なめらかで光沢があります。初夏(6月)に鮮紅色の花をつけ、花は子房下位で、蕚と花弁は6枚、雄蕊は多数あります。
果実は花托の発達したもので、球状を呈し、秋に熟すと赤く硬い外皮が不規則に裂け、赤く透明な多汁性の果肉(仮種皮)の粒が無数に現れ、果肉1粒ずつの中心に種子が存在します。
ザクロには多くの品種や変種があり、一般的な赤身ザクロのほか、白い水晶ザクロや果肉が黒いザクロなどがあり、アメリカ合衆国ではワンダフル、ルビーレッドなど、中国では水晶石榴、剛石榴、大紅石榴などの品種が多く栽培されていて、日本に輸入されて店頭にしばしば並ぶのは、イラン産やカリフォルニア州産が多く、輸入品は日本産の果実より大きいです。
日本では果樹としての利用だけでなく、花ざくろとして品種化され庭木や盆栽にも利用されています。
日本における植栽範囲は東北地方南部から沖縄まで、日当たりが良い場所を好み、若木は、果実がつくまでに10年程度要する場合もあります。
 
ザクロの花 受粉を終えた花 成長過程の果実 熟成時期の果実
画像撮影日:2017年5月16日
県立大船フラワーセンターのザクロの画像
県立大船フラワーセンターのザクロの画像
  
 
       
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