キダチアロエ(Aloe arborescens)
アロエはアラビア語の(Alloch)に由来し、古代オリエント・古代ギリシア・古代ローマでは既に薬用として栽培されていたが、日本への輸入時期は不明だが、遅くとも江戸時代には薬草として知られていました。
キダチアロエは観賞用、食用として栽培されています。(多肉植物として栽培されることがあり,その葉が主に鑑賞されています)「木立ち」の名の通り茎が伸びて立ち上がり、成長につれ枝は多数に分かれます。
暖地では戸外でも育ち冬に赤橙色の花をつけます。
葉の外皮は苦味が強いが、葉内部のゼリー質はアロエベラと変わらず苦味はないです。
尚、ワシントン条約によって輸出入は制限されています。
キダチアロエは、昔から俗に「医者いらず」といわれてきたものであり、葉肉の内服で健胃効果があるとされ、また含有するバルバロインの下剤効果により便秘に効果があります。
ただし、体質によっては胃炎を起こす場合があることや、継続摂取による大腸の色素沈着を起こすことがあることなども報告されています。
また外用として傷や火傷に用いられる場合もあるが、逆に悪化させた例も報告されており、使用には一定の注意が必要です。
なお、ドイツの薬用植物の評価委員会コミッションEによれば、ゲル状物質(葉の中央にある柔組織に存在する粘性の物質)の外用は、痛みや火傷の回復に対して有効性が示唆されています。
 

伊豆白浜アロエの里
伊豆白浜はアロエが多く自生していて、民家の軒先などにも必ずといっていいほど植えられています。
20数年前にこのアロエを使って村興しをしようと、伊豆白浜でも特にアロエの多く自生していた、白浜海岸から2kmほど北にある板戸一色(いたどいちき)地区をアロエの里と名づけて村人が手入れしたものです。
伊豆に多く見られるアロエはキダチアロエと言い、木のように立つアロエが和名の語源と言われています。
この板戸一色は、小さな漁師村です。ほとんどの民家の軒先にはキダチアロエが植えられ、細い石垣の間の道は右も左も植えられていて庭先の救急箱として重宝されています。
キダチアロエのある風景は懐かしい伊豆の漁師村の風情を残しています。
尚、開花期間中は「アロエの花まつりが開催されます。
開催期間中はには、無料休憩所、駐車場無料、見物無料、アロエ売店開設、アロエ茶無料サービス 

伊豆須崎爪木崎のアロエ
下田市では街中にアロエの花が植えられており、化粧品や食材として栽培もされています。
例年12月ともなると須崎半島にある皇室の須崎御用邸近くの灯台を頂く岬に真っ白な水仙が可憐な花をつけ、美しい海岸線をバックに写真撮影の人も多く見えます。
毎年年末から二月上旬まで爪木崎で「水仙まつり」が行われます。
その会場の中で一際目立つのが、アロエの赤で、トンガリ帽子の様な真っ赤な花と水仙の緑の中に白い花が、そして紺碧の海が作り出す美しい風景を堪能できます。
地元ではアロエのことを医者いらず、医者泣かせといい、胃腸、便秘、やけど、虫さされ等健康づくりに愛用しています。

         

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