ラベンダーの豆知識
ラベンダー
シソ科ラヴァンドラ属の半木本性植物・・・開花時期 5~7月、草丈2m以下 

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ラベンダー(Lavender
鮮やかな紫色と心地よい香りが魅力のハーブです。
木本性ですが、草花として扱われることが多く、花壇の植え込みやコンテナ栽培などで楽しまれています。
ヨーロッパ南部を中心に多くの系統(品種群)が存在していますが、花の美しさと香りのよさでいえば、
イングリッシュラベンダー(コモンラベンダー)が随一です。品種によって求める環境は異なりますが
高温多湿に弱く、比較的に低湿で温暖な気候を好みます。
寒さには耐性がある反面、暑さに弱いため夏越えがとても大事になります。

ただ、ラバンディン(コモンラベンダーとスパイクラベンダーの交雑種)の系統は比較的暑さに強い性質をもち、
花も香りも優れていています。ほかに、薄紫色の苞がリボンのように目立つフレンチラベンダー(ストエカスラベンダー)や、
暖地であれば冬も開花する四季咲き性のデンタータラベンダーなどもあります。

多くの種は、花、葉、茎は細かい毛でおおわれており、揮発性の精油を出す腺がある。
伝統的にハーブとして古代エジプト、ギリシャ、ローマ、アラビア、ヨーロッパなどで薬や調理に利用され、
芳香植物としてその香りが活用されてきた。現在ではラベンダーから採取した精油の香りは沈静効果があることから
アロマテラピーやマッサージなど多種によって使用されている。

ラベンダーの語源は古フランス語のlavandre に由来する。
様々な説があるが、「洗う」という意味のラテン語 lavo やlavare から来るといわれる
古代ローマ人達は洗濯に用いたり、浴用香料として疲労や硬直した関節を和らげるために利用したという。
学名のLavandula は他のヨーロッパ言語でラベンダーを指す言葉からリンネが命名したと言われる。
しかし、この通説を裏付ける歴史的証拠はなく、ラテン語のlivere と中世ラテン語lavindula から推測し、
「青みを帯びた、青みがかった」を意味するラテン語livere に由来するという説を提示している。

原産地  原産地は地中海沿岸、インド、カナリア諸島、北アフリカ、中東
花言葉  「沈黙」「私に答えてください」「期待」「不信感」「疑惑」

花色    紫、ピンク、白、青など

【育てかた】

ラベンダーは基本的に高温多湿に特に弱く、平地や暖地の気候では育てにくいことを念頭に置いておいてください。
用途によって品種を選ぶことが大切です。上質な香りと満開の時期の見事な花姿を求めるのでしたら真正ラベンダーである
イングリッシュラベンダーがおすすめです。ですが真正ラベンダーということもあり、高温多湿や暖地の環境にはとても弱いです。
花壇というより温度調節のできる環境での栽培が主となります。

花壇での栽培を望まれるのでしたら平地の季候でもよく育ち大株に育つフレンチ・ラベンダーなどストエカス系のラベンダです。
また、ある程度耐暑性のある交雑種のラバンディン系のラベンダーをお勧めします。

茎の高さをそろえておくと開花時期に花が咲きそろいます。適期は種によって若干異なり、
イングリッシュ系、ラバンディン系は冬~早春、フレンチ系は晩秋、デンタータ系で初秋~中秋が適期となります。

日当たり・置き場所 
日当たりのよい場所で育てます。日照不足になると花付きが悪くなります。
梅雨~夏は高温多湿を避けるため、風通しのよい場所で管理します。
ウーリー系は多湿に極端に弱いので気をつけましょう。
暑さに弱い反面、寒さには強くほとんどの種は0℃以上あれば越冬できます。
耐寒性の最も優れるイングリッシュ系は-15℃程度まで耐えます。

水やり・肥料  ポイント
乾燥気味の土壌を好むので、水やりは土の表面が乾いてから行います。
肥料は植え付ける際に土に混ぜ込んでおけば、年1回、9月頃に追肥を与える程度で充分です。
肥料を全く与えないと、株の体力が充分付かず、花が咲き揃わないことがあるので気をつけましょう。

用土
水はけがよく、腐葉土などの腐植質の入った土が適しています。赤玉土(小粒)5:腐葉土3:川砂2 など。
植え替え・植え付け
地植えは植え替える必要はありません。鉢植えはそのまま育てていくと、
根がきゅうくつになって生長できなくなるので、一回り大きい鉢に植え替えるようにします。
適期は生長がはじまる3月~4月頃です。
地植えは水はけをよくするために山高に土を盛り上げて植え付けます。


【栽培上での注意事項】

ラベンダーは高温多湿を嫌う植物で、夏に向かって行くにつれ弱ることが多いです。
開花でエネルギーを大きく消耗すると、暑さで極端に衰弱することもありますので夏に向けての体力を
温存するために花は早めに切り落としてあげましょう。
切る位置は花穂から2節くらい下、葉の付いているちょうど上くらいがよいでしょう。
葉の付いているちょうど上で切るのは、わき芽がすぐ下の葉の付け根から伸びてくるからです。

その他では梅雨を混み合った枝を切ったり、枯れた枝葉を丁寧に取り除いて、株内部の風通しをよくしましょう。


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