遊行寺は、神奈川県藤沢市にある時宗総本山の寺院、藤沢山無量光院清浄光寺と号し、通称遊行寺、藤沢道場ともいいます。鎌倉時代末の正中2年(1325)遊行第四代呑海上人が、実兄である地頭俣野五郎景平の援助によって、廃寺を再建して遊行(全国行脚の布教)引退後、住まいにした藤沢山清浄光寺がはじまりです。呑海上人以降の遊行上人は譲位すると藤沢上人を称して遊行寺の住職になったので、藤沢は諸国遊行の重要拠点となりました。「藤沢」の地名が文献に現れるのもこの頃からのことです。
遊行寺は永正10年(1513)に兵火で全焼し、約1世紀後に再興されて時宗総本山となりました。なお、この寺の東側にある坂は道場坂(遊行寺坂)と呼ばれており、箱根駅伝では8区後半の難所として知られています。
桜の種類:ソメイヨシノ、八重桜 総本数:約120本  遊行寺の八重桜は、黒塗りの総門(冠木門)から100メートル余り、なだらかな坂道の参道を「いろは坂」と言います。この参道の両側に八重桜(普賢象・花の芯から1本の蕊が突出していて、象の鼻のようにみえる事から名付けられました。)が植えられています。又、宝物館前や境内、本堂の周囲にも八重桜が多く見られますし、池の淵の八重桜も見事です。そして、祖師のお墓の入り口にも、左右に八重桜が茂っています。
JR東海道本線・小田急江ノ島線・江ノ島電鉄線藤沢駅下車 徒歩15分 P有(参拝者用)
画像撮影日:2016年4月20日

      
遊行寺(清浄光寺)の八重桜
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