暑さで人や植物が元気のなくなる季節に、次々と大きな花を咲かせるムクゲは、ハイビスカスや芙蓉の仲間で盛夏を彩る代表的な花 木といえます。
種小名の「syriacus」は「シリアの」という意味ですが、中国の原産です。
日本には平安時代以前に渡来し、古くから庭木や生け垣として栽培されてきました。
ムクゲは、早朝に花を開き、夕方にはしぼんでしまうことから、人の世の短い栄華(はかないこと)のたとえで「槿花(きんか)一朝の夢」 と表現されますが、新たな花が次々と咲き続け、夏から秋にかけて長期間楽しむことができます。
花の色は白、ピンク、赤などで、花径6~10センチくらいの5弁花です。
江戸時代に多くの品種が開発され、基本の一重のほかに、半八重や八重の品種もあります。
花名の由来は、花名のムクゲは、漢名「木槿」の音読みである「もくきん」が転訛したものといわれます。
ムクゲ全般の花言葉は、「信念」「新しい美」で、由来は、ムクゲの古い学名は「Althaea frutex(低木のタチアオイ)」。
タチアオイは12世 紀ごろに十字軍によってシリアから運ばれてきたことから、花言葉の「信念」はこの十字軍にちなむといわれます。
 「新しい美」の花言葉は、新たな花が次々と咲き続けることに由来するといわれます。
 2月22日、3月22日、8月26日、9月11日の誕生花です。
 
神奈川県
大船フラワーセンターのムクゲ
JR東海道線・横須賀線大船駅西口(大船観音側)下車、階段下等に案内板有り 徒歩・・・藤沢方向へ約16分
大船植物園フラワーセンターは、神奈川県内の観賞植物の生産振興並びに県民への花き園芸の普及と植物に親しむ場の提供を目的に、昭和37年に神奈川県農業試験場の跡地に開設されました。
アオイ科フヨウ属の落葉樹。別名ハチス、もくげ。庭木として広く植栽されるほか、夏の茶花としても欠かせない花です。樹高3〜4mくらいのものが多く、庭木や街路樹、公園などに広く植えられている。
夏から秋にかけて白、紫、赤などの美しい花をつける。花期は7〜10月。花の大きさは径5〜10cm、花芽はその年の春から秋にかけて伸長した枝に次々と形成される。白居易の詩の誤訳から一日花との誤解があるが、朝花が開き、夕方にはしぼんで、また翌朝開くものもあるが、たいていはそのまま翌日も開花し続け、一重のもので2〜3日、八重の長く咲くもので2週間くらい一輪の花を楽しめます


花菜ガーデン/バラ園外周路のムクゲ
暑さで人や植物が元気のなくなる季節に、次々と大きな花を咲かせるムクゲは、盛夏を彩る代表的な花木といえます。
種小名の「syriacus」は「シリアの」という意味ですが、中国の原産です。韓国の国花としても知られています。
日本には平安時代以前に渡来し、古くから庭木や生け垣として栽培されてきました。
ハイビスカスなどと同じフヨウ属ですが、フヨウ属のなかでは寒さに強いため、日本だけでなく欧米でも夏咲きの花木として親しまれています。
花菜ガーデンでは、バラ園(薔薇轍)の外周路に咲いています。
白、ピンク、青みががった藤紫の色や中心の濃い目が印象的な一重や、ふくよかさが感じられる半八重咲きなどの花型があります。


      
 

ムクゲの名所
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