池などに咲いている蓮や睡蓮は、見た目に似ているのでどれが蓮で、どれが睡蓮なのか迷うところです。
並べて比べれば違っている部分がわかるのでしょうが、片方だけを見て見分けるのはなかなか難しいものがあります。
そんな蓮(ハス)と睡蓮(スイレン)の違い・見分け方についてご紹介していきます。
蓮は、水目より高い所に花や葉をつけ葉の形が丸くなっています。
それに対して睡蓮は、水面に浮かべたように低い位置で花を咲かせます。
葉の形状も真ん中から切れ目が入っているのが特徴です。
睡蓮には班入りの葉や紅い葉などもありますが、蓮の葉には、緑色のものだけしかありません。
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スイレンとハスの違いを教えます

          
蓮(ハス)の豆知識
蓮(ハス、学名:Nelumbo nucifera)
ハス科の多年性水生植物。蜂の巣状の花托に果実が実ることからハチス→ハスという名になったと言われています。
根の部分(実際は地下茎)は食用にされ、蓮の根すなわち蓮根(レンコン)と呼ばれています。
原産地はインド亜大陸とその周辺(現在のアフガニスタンからベトナムを含む)。
地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出す。
草高は約1m、茎に通気のための穴が通っている。
水面よりも高く出る葉もある(スイレンにはない)。
葉は円形で葉柄が中央につき、撥水性があって水玉ができる(ロータス効果)。
花期は7〜8月で白またはピンク色の花を咲かせる。インドの国花。
園芸品種も、小型のチャワンバス(茶碗で育てられるほど小型の意味)のほか、花色の異なるものなど多数ある。
ハスの花はレンゲ(蓮花)と呼ばれ、7月の誕生花であり、夏の季語。七十二候の小暑(7月7日ごろ)には、次候に「蓮始開(蓮の花が開き始める)」とある。
花言葉は「雄弁」。早朝に咲き昼には閉じる。インドとスリランカでは国の花に指定されている他、中華人民共和国マカオの区旗にもデザインされている。
マメ科のゲンゲや、中華料理などで使用する散蓮華もレンゲと呼ばれる。
これらはハスの花と形が似ていることから名付けられた。なお、果実の皮はとても厚く、土の中で発芽能力を長い間保持することができる。
尚、このページ下部に。蓮が咲いてから散るまでの様子を描いた「三溪園」配布パンフレットを貼り付けてあります。
      
   艶陽天         火花         漁山紅         桜蓮          浄台蓮        大賀蓮       藤壺蓮
      
    剣舞蓮       黒谷白蓮        太白蓮      白君子小蓮       碧台蓮        輪王蓮      日本古代蓮
特徴
原産地はインド亜大陸とその周辺。地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出す。草高は約1m、茎に通気のための穴が通っています。
水面よりも高く出る葉もあり(スイレンにはない)、葉は円形で葉柄が中央につき、撥水性があって水玉ができます(ロータス効果)。
花期は7〜8月で白またはピンク色の花を咲かせ、 早朝に咲き昼には閉じます。
園芸品種も、小型のチャワンバス(茶碗で育てられるほど小型の意味)のほか、花色の異なるものなど多数あります。
なお、果実の皮はとても厚く、土の中で発芽能力を長い間保持することができ、1951年(昭和26年)3月、千葉市にある東京大学検見川厚生農場の落合遺跡で発掘され、理学博士の大賀一郎が発芽させることに成功したハスの実は、放射性炭素年代測定により今から2000年前の弥生時代後期のものであると推定されました(大賀ハス)。
その他にも中尊寺の金色堂須弥壇から発見され、800年ぶりに発芽に成功した例(中尊寺ハス)や埼玉県行田市のゴミ焼却場建設予定地から出土した、およそ1400年から3000年前のものが発芽した例(行田蓮)もあります。
近年の被子植物のDNA分岐系統の研究から、スイレン科のグループは被子植物の主グループから早い時期に分岐したことがわかってきました。
しかしハス科はそれと違って被子植物の主グループに近いとされ、APG分類体系ではヤマモガシ目に入れられています。
人間にとっては鑑賞や宗教的なシンボル、食用などとして好まれる植物であるが、繁茂し過ぎると他の水生生物に悪影響を与える懸念があり、このため手賀沼(千葉県)などでは駆除が行われています。
利用
地下茎 下茎はレンコン(蓮根)として食用になる。日本では茨城県、徳島県で多く栽培されており、中国では湖北省、安徽省、浙江省などが産地として知られている。
 種子 はすの実と呼ばれる果実(種子)にもでん粉が豊富であり、生食されています。若い緑色の花托が生食にはよく、花托は堅牢そうな外見に反し、スポンジのようにビリビリと簡単に破れ、柔らかな皮の中に白い蓮の実が入っています。種は緑色のドングリに似た形状で甘味と苦みがあり、生のトウモロコシに似た食感を持っています。
果実の若芽は、果実の中心部から取り出して、茶外茶として飲用に使われいます。
ハスを国花としているベトナムでは、雄蕊で茶葉に香り付けしたものを花茶の一種である蓮茶として飲用しています。
撥水性の葉と茎がストロー状になっている性質から、葉に酒を注いで茎から飲む象鼻杯(ぞうびはい)という習慣もあります。
 
 
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